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日別アーカイブ: 2024年8月9日

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目の疲れについて

目の疲れを取るにはどのような方法があるのでしょうか?

パソコン作業やスマートフォンの見すぎなど、目の酷使によって起こる目の疲れ。目が重い・痛い・かすむ・しょぼしょぼするなど、人によって疲れの出方は様々ですが、目の疲れ(疲れ目)を放っておくと、肩こりや頭痛、イライラ感があらわれることも。適度な目の休息や、十分な睡眠を取っても治らない場合は、「眼精疲労」になっている可能性があります。

目の疲れを解消するために、まず目が疲れる原因を知ることが大切。そのうえで、自分に合った対処法を実践していきましょう。

目が疲れる原因は?

パソコンやスマートフォンなどによる目の酷使

一般的な目の疲れ(疲れ目)は、目の酷使によって筋肉に強い負担がかかることで引き起こされます。

例えば、デジタル機器の画面を長時間見続けたり、読書や細かい手作業で近くのものを見続けたりする際、眼はピントを近距離に合わせようとします。このとき、「毛様体筋」と呼ばれる目の筋肉が緊張状態になり、筋肉への負荷が続くことで目が疲れてしまうのです。

他にも、液晶画面の光による刺激も疲れ目の原因になったり、長時間同じ姿勢を続けることで目の疲れとあわせて腰痛や肩こりを引き起こす可能性もあります。

ドライアイ

ドライアイも疲れ目の原因になり得ます。ドライアイとは、涙の分泌量が減るなどの理由から、涙で構成する液体の層(涙液層)が不安定になり、目の不快感や視機能の異常があらわれる病気のことです。眼の乾きの他、ゴロゴロ感、充血などの症状があります。

ドライアイは老化や他の病気によって引き起こされることもありますが、パソコン作業などのVDT(Visual Display Terminal)作業が主な原因です。長時間のVDT作業で画面をじっと見つめる時間が多いと、まばたきの回数が減って眼球が乾きやすくなります。コンタクトレンズを着用している人は特に涙が蒸発しやすく、注意が必要です。また、冬の乾燥期には部屋の加湿も大事です。

※パソコンやスマートフォンなどの画面のこと

近視用のメガネやコンタクトレンズの使用

普段何気なく使っているメガネやコンタクトレンズが疲れ目の原因となる場合もあります。

例えば、近視用のメガネやコンタクトレンズは、遠くのものがよく見えるように作られているため、読書やパソコン作業など、近くのものをじっと見る作業には適していません。装着しているとピントを合わせるために強い負荷がかかり、眼精疲労を引き起こす可能性があります。

遠視

遠視の方は、遠くのものも、近くのものもはっきりと見ることができず、常にピントを合わせ続ける必要があるため、目が疲れやすいとされています。

遠くのものは見えずとも、近くのものははっきり見える近視と異なり、ずっと目に負担がかかっています。

ストレス

精神的なストレスの蓄積がドライアイや目の疲れにつながる場合もあります。

目の乾燥を防ぐまばたきや涙の量は自律神経によって調整されているため、精神的なストレスによって自律神経のバランスが崩れると、その頻度や量が減ってしまいます。

偏食や栄養不足

偏食や不摂生により、栄養不良状態が続いている状態で目を酷使すると、目を含め、体のあらゆるところに疲労や不調が出やすくなってしまいます。

体の各機能を健康に保つには、バランスのよい食生活が欠かせません。体の不調は栄養不良が原因になることもあるということはよく知られていますが、同じように、目の健康にもビタミンなどの栄養素が密接に関わっています。

思わぬ病気が隠れている場合も

目の疲れの原因として思わぬ病気が隠れている場合もあります。

休息と睡眠によって改善する一時的な目の疲れ(疲れ目)は、放置すると肩こり、頭痛、イライラ感など全身に影響があらわれ、休息をとっても回復しない「眼精疲労」と呼ばれる状態に進行してしまいます。そのため、目の疲れを感じたら放置せず、原因をしっかりチェックし、ひどくなる前に対策を行う必要があります。

しかし、眼精疲労は、労作による疲れ目だけが原因ではなく、緑内障・白内障・斜視などの眼の病気や、乾燥感、眩しさなどからドライアイと間違いやすい眼瞼けいれんによっても引き起こされることがあるため、目の見えづらさやいつもの見え方と違う、といった気になる症状がある場合は、すぐに眼科を受診するようにしましょう。

ここまで目の疲れを取る方法を紹介してきましたが、疲れが溜まる前に、目の負担を減らすための対策を日ごろから行っていくことも大切です。主な対策を紹介しますので、日々の生活に取り入れてみてください。

作業環境を整える

パソコン作業による疲れ目や肩こりを予防するためには、モニターの位置や明るさを調整することが重要です。

近くのものを見るとき、目には大きな負担がかかります。パソコンのモニターから目までの距離が40~60cm前後になるよう、モニターの位置を調整したり、猫背になって近づきすぎたりしないようにしましょう。目安は腕の長さです。腕を伸ばして画面に触れるくらいの距離にモニターを置くとちょうどよいかもしれません。

また、モニターの強い光は眼の負担になるため、明るさは暗めにし、部屋やオフィスの電気を明るくする(明るさに対する快適さは個人差があり、明るすぎるのもよくないことがあるため注意が必要)と、負担が軽減されます。さらに、加湿器を置いてデスク周りの湿度を上げると、目の乾燥を防げることがあります。

また、紫外線も目にダメージを蓄積させる要因となるため、太陽光がまぶしい環境で作業をしないようにすることも必要です。

メガネやコンタクトレンズの使い方を工夫する

「近くのものなら裸眼で見える」という近視の方は、読書やパソコン作業をするとき、メガネやコンタクトレンズを外すと目の負担を減らすことができます。

一方、遠視の方は、ものを見るときに常にピントを合わせ続ける必要があり、目への負荷が大きく疲れてしまうため、遠視矯正用のメガネやコンタクトレンズを使用すると目に負担がかかりにくくなります。小さい字が見えづらく、老眼を疑って老眼鏡を使用する方もいますが、疲れ目を感じている場合は、適切な遠視用のメガネを使用したほうがよいかもしれません。

また、コンタクトレンズの着用はドライアイの原因になることもあるため、VDT作業を行うときは特に「点眼薬をさす」「メガネに変える」といった工夫をするとよいでしょう。

こまめに休憩を取ってストレッチなどを行う

目の疲れを蓄積しないためには、こまめに目を休めることがとても大切です。

例えば、パソコンやスマートフォンを使うときは、1時間につき15分くらいの休憩を取るようにしましょう。休憩するのが難しい場合は、パソコンを使わない他の作業を行う、時々遠くを見るなどして、目を休める工夫を行うのがおすすめです。また、目を休めるついでに、軽いストレッチや運動をして血流が滞りすぎないようにすると、体全体の血行がよくなって、疲労の予防につながります。

十分な睡眠を取る

全身の疲れにも目の疲れにも、睡眠をしっかり取ることが大切です。疲れ目が進行して眼精疲労になってしまうのを防止するためにも、夜更かしはせず、十分な睡眠時間を確保しましょう。

忙しくて睡眠時間を確保できないときは、睡眠の質を上げる工夫を。寝る1時間前からは、スマートフォンやパソコンの使用を控えると、寝つきをよくし、睡眠の質を上げることができます。また、寝る前にのむことで、寝ている間に疲労を回復してくれる栄養ドリンクを活用するのもおすすめです。

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代表 成宮 瑞季