肌の潤いは、肌表面にある角質層の「バリア機能」が正しく働くことによって保たれています。肌のバリア機能とはその名の通り、肌をバリア、つまり防護壁で守る機能のこと。乾燥や紫外線、雑菌など、さまざまな外的刺激から肌の内部を守り、健やかな状態を保つ役割をもっています。このバリア機能が本来の役目を果たすには、肌表面にある角質層が潤いで満たされることが必要です。そのカギとなるのが、角質層に存在する、3つの要素です。
●バリア機能を司る3つの要素
バリア機能を司っているのは、角質層に存在する「NMF」「角質細胞間脂質」「皮脂膜」の3つです。それぞれの役割を順に説明しましょう。
まずNMFですが、これは水分を取り込み、保持する働きを持つ成分です。Natural Moisturizing Factor(日本語で「天然保湿因子」)の頭文字をとって、NMFと呼ばれています。
続いて、角質細胞間脂質。これはセラミド、コレステロール、遊離脂肪酸などからなる物質で、角質層を水分と油分のきれいな層にし、バリア機能を整えておく働きがあります。
最後に皮脂膜ですが、これは皮脂腺から出る皮脂(油分)と、汗腺から出る汗(水分)が混じったもので肌表面を覆い、水分の蒸発を防ぐ働きを持っています。そうした働きから、「天然の保湿クリーム」といわれることもあります。